昨日の麻生総理の所信表明演説につづき、今日、通常国会の本質的な論争が始まりました。民主党の鳩山幹事長が代表質問に立ち、定額給付金の撤廃、消費税の引上げの是非、公務員OBの「渡り」の全面禁止など、しぶとく斬り込んだ姿はあっぱれでした。
それに対して、麻生総理の答弁は信じがたいほど繊細さに欠けるもの。紙芝居を棒読みするかのように官僚の用意したペーパーを「忠実に」読んで言い返すのに精一杯のようでした。丸投げ4点セットと言いたくなるほど、定額給付金の支給方法は地方に丸投げ、消費税の具体的な上げ幅は提示しないまま自公の政調審議会に丸投げ、公務員OBの「渡り」に関する「政令」問題は違法状態にもかかわらず官僚の言いなりで丸投げ。さらに、海上自衛隊のソマリア沖派遣そのものが憲法上の大きな問題があることに加え、武器使用基準についても自衛隊員や民間船員の生命と安全にかかわる重大な問題を制服組に丸投げしようとしています。文民統制を放棄しているのも同然です。これでは、議院内閣制がもはや崩壊しているに等しく、麻生総理本人が自分の内閣は「官僚内閣制」であることを宣言しているようなものです。
わたしたち日本国民の多くが米国大統領選挙に関心をよせ、初めての黒人大統領の就任演説に耳をかたむけました。深夜2時のテレビ中継にもかかわらず高い視聴率を得たのは、日本に暮らすひとり一人の国民が、政治が社会にあたえる信頼と希望や政治的な変化を渇望していることの表われだと思います。他国の政治に感動する一方、自国の政治を哀しむ国民に希望と覚悟をもって答えることが日本の政治家の義務であり良心ではないでしょうか。
「官僚内閣制」から脱却する道は、総選挙を通じて国民の信を問うことで政治の主導権を官僚から国民の手にとりもどすしかありません。




















