衆議院議員 くしぶち万里

日々の想い [BLOG]

アジアへの洞察力

 「たいへん重要な洞察だ」。これは先日、来日したヒラリー・クリントン米国務長官が小沢代表と会談している際、口に走った言葉です。

 日本の政治といえば、首相はダブル"KY"、大臣は"酔払い"。内閣支持率は1ケタという散々たるありさまのなか、たいへん高い評価でした。小沢代表とクリントン米国務長官の会談のなかで話題が中国に移ったとき、小沢さんが「中国のこれからを非常に心配している。市場主義と共産主義の矛盾が表面化するだろう。中国の民主化がいかにソフトランディングするかが、日米と世界にとって最大のテーマだ」という見解を示したとき、クリントン国務長官は冒頭の発言をしました。

わたしは、この指摘は、日本そしてアジアの安定と未来を据えた考え方だと思います。世界では、ちょうど20年前にベルリンの壁が崩れて東西冷戦が終わりましたが、わたしたちが暮らす日本を含めた東アジアでは残念ながら、依然として『冷戦』が続いています。朝鮮半島の危機、台湾海峡の対立そして中国と北朝鮮における共産主義体制の残存。これらの不安要素は東アジア情勢をたいへん複雑にしています。中国の行方と変化がわたしたちの生活と安全に与える影響はとても大きい可能性があります。

 一方、先月24日に小沢党首は在日米軍再編について「米国もこの時代に前線に部隊を置いておく意味はあまりない。軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンスは第7艦隊で十分だ」と言う見解を示しました。わたしは、この発言(在日米軍の縮小)は、たいへん大胆かつ緻密な日本の安全保障へのこれからの指針だと思います。

劇的に変化しているアジアにおいて、これまで日本の外交政策はアジアの平和と安定に対して責任ある明白な姿勢をとってきたとはいえません。アメリカに頼りすぎた結果、日本はアジアの大国にも関わらず、隣国からの信頼が薄いことは事実だと思います。同時に、アジアにおける、強大すぎるアメリカのプレゼンスは中国の軍事的膨張心をいたずらに刺激し、軍備増強に理由を与える面があることも否めません。これらの複雑な局面を乗り越え、日本をふくむアジア全域に信頼と安定した社会をもたらすには、まさに大胆な戦略と深遠な洞察力が必要になります。これらの政策を実現すれば、アジア諸国のなかに、アジアのことはそれぞれ自身の手で解決できる自信と相互信頼感につながり、アジアの明るい未来が訪れるとわたしは確信しています。

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